どーも、GTOです。
昨日久々に書いた記事が好評だった、のかは分かりませんが(笑)
ライティングのアンコールをいただいたので、今日も連日ですが投稿したいと思います。
今日のテーマは「分野ごとに実習室の用途は決まっているのか」です。
例えば上の写真。
こちらは赤色がとても印象的な実習室ですね。東校舎2階にある「第1製菓実習室」です。
第1製菓実習室にある設備で象徴的なのは、洋菓子用のオーブンです。写真奥に鎮座する赤い棚のような形をしたものですね。
こちらはオレンジ色が眩しいな実習室ですね。東校舎3階にある「第2製菓実習室」です。
こちらにあるオーブンは2台ありますが、片方は洋菓子用、もう片方はパン用の仕様になっています。
そして主に和菓子製造に使われる蒸し器(ボイラー)が設置してあります。
また、実習台の横にはパンを作るときに使う作業台(めん台)も完備しています。
上記のことから分かるように、洋菓子、パン、和菓子とどの分野に対しても特化したものが設置してあります。
そしてこちらは黄色がとても鮮やかな実習室。東校舎4階にある「第3製菓実習室」です。
こちらはフランス製のパン用オーブンが鎮座しています。
その他には、パン用のミキサーが2種類とパン用の作業台(めん台)を完備しています。
あとは和菓子用の蒸し器(ボイラー)があるのも特徴的ですね。
最後にこちらは、ちょっと雰囲気が変わって西校舎2階にある「第4製菓実習室」です。
こちらには洋菓子用のオーブンと、コンベクションオーブン(熱対流式オーブン)が実習台毎に1台ずつ設置してあります。
あとは、和菓子用の蒸し器(ボイラー)があるという感じですね。
「じゃあ、やっぱりユマニテクスイーツも洋菓子やパンの専用実習室なのね?」
って思いますよね。
確かに、第1製菓実習室は洋菓子を行うことが多いですし、第3製菓実習室はパンの授業が多いです。
しかしその一方で、下の第2製菓実習室のオーブンの仕様をあえて2種類にしてある実習室もあります。
(下左の写真はオーブンの床が「鉄製」で、下右は「石製」です。一般的に強い熱の当たり方が要求される洋菓子は鉄製、じんわり遠赤外線効果を期待する焼き方をするパンは石製のオーブン。)
一度に40名が実習を行うので「今日は洋菓子だから」といって、鉄製の方だけ使う訳に行きません。また、パン実習の時も同様です。
パティシエやブーランジェは「どんな設備」でも「どのような気候」でも「どんな材料」でも、常に工夫し高い水準の製品作りができるのが本当のプロです。
私たちユマニテクスイーツの先生たちは、
「環境を理由にせず、設備や材料の特性を理解した上での工夫を凝らし、どんな設備でも使いこなせるパティシエ、ブーランジェになってもらいたい」
そんな思いで日々ユマ学生と接しています。
洋菓子向きの第1製菓実習室でパン実習を行ったり、パン向きの第3製菓実習室で和菓子実習を行ったりと、「敢えて」不向きな設備にも動じず、良いものを作ろうとする環境と雰囲気がユマニテクスイーツにはあります。
ということで、実習室の利用は分野に合わせたり合わせなかったりと、必要に応じてフレキシブルに使っています。
製菓製パン本科教員 GTO