令和4年度 名古屋ユマニテク調理製菓専門学校 入学式 校長式辞 - 名古屋ユマニテク調理製菓専門学校

学校法人 大橋学園 名古屋ユマニテク調理製菓専門学校

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令和4年度 名古屋ユマニテク調理製菓専門学校 入学式 校長式辞

2022.04.05

調理師専科

令和4年度 名古屋ユマニテク調理製菓専門学校 入学式

式 辞

 春の風が花の匂いや鳥のさえずりを運んでくれる今日の良き日、新型コロナウィルスの終息が見えない中ではございますが、令和4年度 学校法人大橋学園 名古屋ユマニテク調理製菓専門学校 入学式を執り行うことができますことは、私共のこの上ない喜びであり、誠に嬉しく存じます。本校を代表し深く感謝申し上げます。                          
 先ほど、入学を許可しました新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。私たち教職員は皆さんの入学を心より歓迎いたします。私は、ここに入学された皆さんが、将来、調理・製菓の分野において、また一社会人として自立し、国内外の多様な人々と協力しながら、「新たな価値」を創造し、よりよい社会と幸福な人生の創り手となるための二年間になるものと確信しています。
その皆さんに、私は、次の二つのことを期待しています。
 一つめは、「高い志」を常に心の中に抱き続けるユマ生であることです。「高い志」とは、本校での学習を通して、自分自身の夢や高い理想の実現に向け努力を続けるとともに、その成果を自分の人生や社会のために積極的に生かしていくことだと、私は思っています。そのためにも、毎日の生活や実技の積み重ねを大切にするとともに、学習していることが、今の社会や世界とどう関係し、つながっているのかを意識しながら、未来を自ら切り拓く力を身に付けてほしいと思います。
 ただ、これからの二年間は順風満帆な日々ばかりではないでしょう。環境や人間関係も変化し、学習等で努力の成果がなかなか表れず挫折や焦燥感を感じたり、自信を失ったりすることもあるでしょう。そんな苦しくつらい時こそ、人は大きく成長していきます。夢や志が高ければ高いほど、乗り越えるべき壁も高くなります。空に舞い上がる凧が一番高く上がるのは、風に向かっているときです。風に流されているときではありません。「高い志」を胸に秘め、困難な状況を乗り越えるたくましさを身に付けてほしいと思います。
 二つめは、集団の中でお互いの多様性を認め合うとともに、他者の痛みを感じ、自分がなすべきことを自ら考え行動できる「豊かな心」を持ったユマ生であることです。新入生の皆さんは、それぞれ異なる個性や資質・能力を持つかけがえのない存在です。一人一人の多様性が、本校に新しい活気と無限の可能性を与えてくれます。授業をはじめとする学校行事等を通して、お互いが大きな可能性を秘めた素晴らしい存在であることに気付くとともに、信頼し合い、生かし合い、切磋琢磨しながら、有意義な学校生活を共に創り出してください。
 学校は一つの社会です。皆さんが社会の一員として、自分たち自身で「社会の秩序」を作り出すことを学ぶ場。それが学校です。いろいろな課題を、意見を出し合って解決したり、コミュニケーションを図りながら一人ではできないことを協働して成し遂げたりする経験を通して、リーダーシップやチームワーク、感謝の気持ち、思いやりの心など、お互いの人格を高め合える人間に成長することを期待しています。
 名古屋ユマニテク調理製菓専門学校の学生として、自信と誇りを持ち、新しい学友と共に、「調理」「洋菓子」「和菓子」「パン」それぞれのプロと呼ばれる夢の実現に向けて努力を続ける「自立した学習者」に成長していってください。私たちは、10数年前のあの東日本大震災で、人と人との「絆」、そして何より「感謝の心」の大切さを学びました。普段当たり前のようにしていることが、決して当たり前のことではなく、実は幸運な偶然の結果であることに気付かされました。自然の恩恵を受け、周りの人たちに支えられながら生きていること、誰かが生きたいと熱望した今日一日が自分に与えられたことに対し、感謝したいと思います。
 その上で、「2年間、本当によく頑張った」と、将来の自分から感謝されるような学校生活を送ってください。これから過ぎ去っていく過去は、みなさん自身の手でどのようにも創り上げることができます。今のみなさんには、自分の将来を決めるだけの可能性と力を持っています。みなさんにとって、今日からの一日一日がどれだけ価値のあることか、 しっかりと今の自分の心の中に言い聞かせてほしいのです。 
待ちわびた春はみなさんの希望の春。新入生のみなさんの大いなる成長を祈りつつ、式辞といたします。

令和4年4月5日

校長 星野 正純

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